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zoom RSS こどもですから…

<<   作成日時 : 2008/06/10 11:01   >>

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オレ:「オマエ、そこ違うだろ?」
日光:「違ってねぇよ
オレ:「違げ〜よっ、バカっ
日光:「バカだぁ?

いつもの会話である。
こいつとの付き合いも長いのだが
こんなにフランクに話せる様になったのって
いつだったかな?
記憶のカオスを揺すってみるか………………。。。

この日。
オレ達は班ごとに分かれて社会の授業に使う資料を集めていた。
集めた資料から必要な部分をピックアップして
大きな紙に書き、授業の時に発表すると言う奴だ。

オレの班にはしっかり者の女子“本田さん”。
オレと大変仲の良い“井上さん”。
それに良い加減だが家が金持ちの“片岡君”。
そして御存知、頭脳明晰の“日光君”の5人だった。

「男子はこれをまとめてね」
本田さんの号令の元、作業の割り振りを貰い
早速、資料集めの為に図書室へ…

「コレって何よ?」
「オマエ…そんな事も知らないのかよ?」

今でこそ、会話の内容は逆転したが
当時の日光君はオレの知らない事を良く知っていた。
彼は当時では珍しかった塾にも通っていたしピアノだって習っていた。

男子チームは日光君の適切な指示で資料を集めて
必要な事項をピックアップしながらノートに書いてゆく作業をしていた。

日光:「オマエ、そこ違うよ?」
オレ:「違ってないよ」
日光:「違うって」
オレ:「どこがだよ?」

当時の日光君は今と違って2.3歩先が読めていた。
それ故、オレが間違えそうになると必ず「そこ違う」と言って来た。
「そこ違う」と言われても間違えそうになったとしても間違えた訳では無い。
オレは常に言われる“そこ違う”と言う言葉に嫌悪感を持つ様になって行った。
そんなある日。

珍しく日光君と片岡君が揉めていた。
「違うって言うのならオマエが直せば良いだろ?」
「僕が渡した資料を書くのが片岡君の役割だろ?」
「だから、ヤッテるだろ」
「それが間違っているって言ってるぢゃないか」

ガキの社会は大人社会よりも役割分担と言う事にはシビアである。
大人であれば、同じ班同士であればある程度はフォローするのだが
ガキの社会は同じ班とは言えども必ず線引きをしてしまう。
「僕は間違っていない」ってね。
この日もそれで二人は揉めていた。

「じゃあ〜俺、もう帰るからな」
「君が帰ったって僕には関係無いから」
「そうか、そうか」
そう言って席を立つ“片岡君”。
オレは片岡君に近付いて言葉を掛けた。

「一緒にやろうぜ」
「ヤだ」
「そんな事言うなって」
「だって、こいつがウルサイ事ばかり言うんだぞ」

確かに日光君は口うるさい奴だし
オレも日光君の言葉に辟易ともしているのだが
同じ班の仲間同士で喧嘩するのも気分の良いモノではない。
ある程度は我慢しなくては…等と思っていた時だった。
日光君がオレ達に言葉を掛けて来た。

「僕の分はチャンとやったから後は二人でまとめてくれよ」

この言葉に片岡君より先にオレがキレた。

「班の皆でやるンだろ?僕の分とか誰かの分なんて言うなよ」

それでも日光君は食い下がる。
「だって本当の事だもん。
 僕が資料を出して調べて君たちが書き写すって決めた事だろ?」
「それはそうだけど…」
「だったら、チャンとやってくれよ。」

こうなれば意見は平行線だ。
それに日光の言う事にも一理ある。
オレは気を取り直す様に深呼吸を一息付いて片岡君に声を掛けた。
「一緒にやろうぜ」と…

しかし…片岡君はすっかりヘソを曲げてしまっていた。
「ヤだよ。俺は帰る
 そんなにやりたかったらオマエ一人でやれば?」

自分の役割を終えた日光君。
その日光君に色々言われて不機嫌になってしまった片岡君。
オレはその板挟みの間で不本意ながらも独りで作業をせざる得ない状況を迎えていた。

「だったら、オマエ等。好きにしろよ」

この一言を精一杯絞り出してオレは日光が調べてくれた資料を書き写していた。

それから、どれ程の時間が経っただろうか?
オレの所に“井上さん”がやってきた。
「皆は?」
「帰った。」
「どうして?」

オレは事の顛末を話す気にはなれなかった。
ただ「なんでもない」を繰り返すしか外は無かった。
そんなオレに井上さんは「一緒に帰ろ」と言ってくれた。

校舎が真っ赤な夕日に染まる頃、
オレ達はお手々つないで校門を目指すと
校門の前に日光君がいた。

「終わったの?」
「ああ書けたよ」
「見せてよ」
突然の申し出に面倒臭気にランドセルからノートを取り出し日光君に手渡すと
「今日、借りてくね」と一言言ってオレのノートを持って帰って行った。

翌日。
「ありがとう」と言って返してくれたノートには
オレが書き間違えたと思われる箇所を手直ししてくれていた。
オレはそのノートを見ながら「ありがとう」と呟いた。

その後、片岡君とも手打ちをして事無きを得たのだが
日光君の基本的な性格は変わる事は無く
その後も色々と揉める事になるのだが…
それは次の機会にでも…

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