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zoom RSS ギター弾こうぜ W

<<   作成日時 : 2008/10/27 10:50   >>

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「オマエ…また来たのかよ?飽きねぇな

小林君は連日訪れるオレに辟易しながらもギターを貸してくれた。
夕食後の数時間。
オレは小林君の部屋でギターの練習に励んでいた。
ギターと格闘し続けている間に
本来持ち合わせている“意地”が頭を擡げて来た様だ。

“どうしても弾きたい”と言う欲望は“必ず弾く”に変化し
変化した欲望は“絶対弾ける”に変わり
そして“弾けて当然”と言う最終型の思いまで昇華して行った。

そうなって来ると楽器に対するスタンスが大きく変化する。
授業中でも“やよいちゃん”と話をしていても
思い浮かぶ事はギターの運指の事ばかり…
完全にギターにイカれていた様だ。

その日も木琴の練習を終えて音楽室へ…
一通りの調音を済ませ練習開始。
“覚束なかった”運指も徐々に滑らかにスライドする様になった。

「浅井君、凄く上手くなってきたわね」

山本先生が目を細めながら褒めてくれた。
少し前であれば、先生の言葉を素直に喜べたが
すっかりイカれてしまっている状態では
『これから、もっと驚かせてやるよ』等と思い上がりも良い所な気分だった。
それ程、ギターにイカれていた。
オレは連日、練習に励んで行った。
そんなある日の事だった。

合同練習の日。
この日はギター以外にも別に練習をしていたパートの連中と
一緒に練習をする事になっていた。
勿論の事ではあるがオレは“木琴”を叩く事になっていた。
練習は順調に進み、本番へ向けての調整具合は順調だった。
そんな中、オレは山本先生に声を掛けられた。

「浅井君、●●さんとチョット代わって弾いてくれる?」

先生の意図を推し量る間も無いまま“●●さん”のギターを持った。

「もう一度、ギターのパートだけ弾いてみましょうか?」

オレは確かにギターの練習はして来たがあくまでも独りきりの事である。
こうして数人の仲間達と一緒に弾く練習はした事が無かったのだが
この時点のオレは根拠の無い自信に充ち溢れていた。
“オレに出来ない訳はない”。
自分の弾いて来たパートは既に身体に叩き込んである。
譜面等も必要ない。
先生からの指示でいつでも弾ける準備は出来ていた。
そして、演奏がスタートした。
オレはコンタクトを振る先生だけを凝視していた。

先生の合図と共に弾き始める。
他のギターとの連携も若干の誤差はあったと思うが調整可能の範囲だ。
オレはフレットを確かめる事も無く、先生だけを見詰めて弾く事が出来た。

演奏が終わり、先生がオレの所に近付いて来た。
そして、ゆっくりとこう切り出してきた。
「浅井君っ、●●さんと代わってギターを弾いてくれる?」

あれ程、弾きたいと思って無理を言ってパートを作って貰った挙句
じゃんけんで負けて、そのパートから外されて
それでも諦め切れずにテメエの練習が終わってから
特別に頼んで練習したギターのパート。
家に帰ってからも小林君の部屋で練習を重ね
絶対の自信を持てる様になった今。
その憧れ続けて来たパートが遂にオレの所にヤッテ来た。
だが…

オレは先生にこう言った。
「イヤです。」と…。。。

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