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zoom RSS 仁義なきヒマ潰し 第三章

<<   作成日時 : 2009/10/05 14:16  

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“昼なお暗い”と言う表現があるが
昔はどんな繁華街にも一ヶ所くらいはそんな場所があった。
“溜まり場”とか“ふきだまり”等と呼ばれている。
オレ達が目指す“大須”にもそんな場所があった。

「えぇぇぇぇぇぇ〜っっっっ」
「大丈夫だって」
「でも…」

京ちゃんの提案は小学生からみれば途方もない提案だった。
件の“溜まり場”に行こうと言うのだ。
ただ行くだけならば驚きはしない。
溜まり場にいると思われる輩に喧嘩を仕掛けようと言うのだ。

「この時間だったら小学生なんて絶対にいないしサ」
「小学生が絶対にいなかったらオレ達より目上の人ばっかじゃん」
「目上ったってカスみたいなものだから大丈夫だって」
「そうかな?」
「それにイザとなったら佐川もいるしよ」

この“イザ”となったらと言う言葉が結構、煽る。
そりゃそ〜でしょ?
なんだかんだ言った所で喧嘩を吹っ掛けに行く訳でしょ?
こっちは10人いると言った所で目上の人間に
喧嘩を売れる様な猛者はオレを含めて一人もいない。

かと言って
「オレ…は・・・結構です」とか
「間に合ってます」等と言う言葉が通用しない空気が漂い始めている。

嬉々として話す京ちゃんの横で不敵な笑みを浮かべる佐川君。
その二人に絶対の信頼を置いていると思われる仲間達。
こう言う連中ならばそう言う喧嘩も楽しいかも知れないが
オレが連れている方と来たら
「喧嘩だってよぉ〜」「オレ・・・帰ろうかなぁ〜」「嫌だなぁ〜」の連発。
そりゃオレだって“出来る事なら”って感じなのだが
京ちゃん達にも自分自身にも意地がある。
オレは不甲斐のない仲間達に一瞥をくれる様にこう言葉をつないだ。

「オマエ等、恐かったら帰れよ、良いだろ?京ちゃん。」

京ちゃんは「ああ別に良いぜ」とアッサリ。

オレは仲間達に信じる事にした。
が次の瞬間。
「じゃあ〜オレ達帰るわ」とあっさり信用を覆されてしまった。

「浅井も帰っても良いぜ」

京ちゃんはオレにそう言ってくれた。

「いや、帰る時は京ちゃんと一緒だよ」

“やせ我慢”
この一言が小学校高学年のオレの精一杯の強がりだった。
これから起こる事への畏怖を虚勢で飲み込む一言だった。

その後、京ちゃんは何も言わなかった。
そして歩く事しばし…

「着いたな」

いよいよ、オレの人生の初体験が始まった。

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